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「プレコンセプションケア」を知っていますか?

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「プレコンセプションケア」って何?

 「プレコンセプションケア」とは、男女を問わず若い世代から将来のライフプランを考えながら、自分たちの生活や健康に向き合うことです。

 ご自分の将来が健康になるばかりでなく、健やかな妊娠や出産につながるほか、生まれてくる子どもの健康にもつながるとして、近年注目されているヘルスケアです。

妊娠を考えるには早すぎる又は、妊娠を考えていない人には関係が無い?

 そんなことはありません。現在は考えていなくても「将来の自分と、もしかしたら妊娠・出産をするかもしれない時のために、今からできること」がプレコンセプションケアになります。

 結婚や出産等する、しないは個人の選択になります。しかし、プレコンセプションケアに取り組み、健康を意識することは、将来の自分への投資であり、豊かな人生を送るために役立ちます。

 また、親世代でも、プレコンセプションケアを理解して健康的な生活を送ることは、家族全体の健康意識が高まり、子どもたちに良い影響を与えるほか、子どもたちが妊娠等した場合に的確なアドバイスをすることもできます。

プレコンセプションケアを学んでみませんか?

 市では、プレコンセプションケアの理解を深めるため講演会を開催します。講演会の詳細等につきましては以下のリンクからご確認ください。

今、プレコンセプションケアが必要とされている理由

リスクのある妊娠の増加

 若い女性のやせと肥満の増加、出産年齢の高齢化などから、リスクの高い妊娠が増加しています。

不妊の悩みの増加

 「生理不順を放置していた」「生理痛を我慢していた」等が将来の不妊の原因になることがあります。男女ともに、妊娠や出産に関する正しい知識を得て行動することが、将来の不妊のリスクを減らします。

人生100年時代

 子どもを持つ選択をする、しないにかかわらず、若いうちからの健康的な生活習慣の積み重ねにより健康は培われていきます。
自分が思い描くライフプランが実現できるよう、プレコンセプションケアを始めましょう。

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 図出典元:国立研究開発法人国立成育医療研究センター

できることから始めてみましょう

1.自身のBMIを知っていますか?

 やせ(BMI18.5未満)も肥満(BMI25以上)も不妊や妊娠・出産のリスクを高めます。

 現在、20歳代の女性の5人に1人がやせと言われています。

 やせの場合、生理不順により妊娠しにくくなったり、低出生体重児を出産する割合が高くなるリスクがあり、肥満の女性の場合は、生活習慣病の原因になる以外にも、妊娠糖尿病等のリスクがあります。

 また、男性の肥満も不妊のリスクを高める報告があります。

 

BMI(体格指数)=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)の値 (適正値 18.5~24.9)

 

2.食事バランスを考えていますか?

 1日3食が基本であり、できるだけバランスよく主食・主菜・副菜を取りましょう。

 食事の量を極端に減らしたり、偏った食事は貧血や肌荒れなどの原因になります。

 また、若い女性に多い貧血は、妊娠後に早産のリスクを高めるので貧血予防に効果的な食品を積極的に取りましょう。

 

3.適度な運動をしていますか?

 適正体重の維持に積極的な運動は欠かせません。血流がよくなり、筋肉量が増えることで代謝も高まります。運動はこころの状態にも良い影響を与えます。早歩きやヨガ等、出来ることから始めてみましょう。

 

4.質の良い睡眠がとれていますか?

 睡眠は、こころとからだのメンテナンスに欠かせない大切な生活習慣です。質の良い睡眠は、日々の疲れを回復させるだけでなく、さまざまな病気の予防にもつながります。

 健康づくりのための睡眠ガイドでは、小学生は9~12時間、中高生は8~10時間、成人は6時間以上の睡眠が推奨されています。

 良質な睡眠をとるには、生活リズムを整えたり、寝る前に入浴などで体温をあげリラックスするなど、睡眠環境を整えることが大切です。

 

5.禁煙してますか?

 タバコはがん・心臓病をはじめ沢山の病気を引き起こします。また、男女ともに不妊症のリスクが増加し、特に妊娠中の喫煙や受動喫煙は流産、早産、低出生体重児を引き起こす可能性があります。赤ちゃんが生まれた後も乳幼児突然死症候群のリスク因子になるなど、広い範囲に影響を及ぼします。
 また、受動喫煙も健康に影響を及ぼすため、身近な人にも、禁煙をお願いしましょう。

 

6.アルコールは控えてますか?

 お酒は適量ならば緊張やストレスを和らげたり血行を促進したりするなどの効果がありますが、飲みすぎには注意が必要です。生活習慣病をはじめとする、さまざまな病気の原因になります。
厚生労働省「健康日本21」によると、「節度ある適度な飲酒量」は、1日平均の純アルコールで20g程度です。

 また、20歳未満の飲酒は、臓器機能が未完成であるためアルコールの分解能力が20歳以上の者と比べて低く、アルコールの影響を受けやすく、急性アルコール中毒や臓器障害を起こしやすいため、絶対に飲酒をしないようにしましょう。

 

7.ストレスの発散できてますか?

 現代社会はストレスが多く、心の不調を抱えることもあるでしょう。まずは自分がストレスを感じていることに気づくことが大切です。

 また普段から自分なりのストレス解消法を見つけておきましょう。体を動かす、腹式呼吸をする、今の気持ちを書き出してみるのもおすすめです。困った時は、専門の相談機関に相談しましょう。

 

8.健康診断を受けていますか?

 女性は20代から子宮頸がんが増え、30代から乳がんが急増します。2年に一度の子宮がん検診と月1回の乳房のセルフチェックを行い、40歳からは乳がん検診も忘れずに受診しましょう。気になる症状があれば専門医を受診しましょう。

 

※上記は取組の一例です。詳しくは以下のリンク先をご確認ください。

 外部リンク先 国立成育医療研究センター プレコンセプションケア「プレコンノート」ホームページ

プレコン・チェックシートを活用してみましょう

もっとすてきな自分になるために「プレコン・チェックシート」を活用してみませんか?

チェック項目を通じて、今の自分の健康状態を確認し、1つずつチェック項目を増やしていきましょう。

※プレコンセプションケア・チェックシートは女性用と男性用があります。

 外部リンク先 国立育成医療研究センター プレコンチェックシートホームページ

妙高市のプレコンセプションケアの取組

1.ワクチン接種をしましょう

感染症の中には、不妊の原因になったり、妊娠中にかかると赤ちゃんの健康に影響を与えるものがあります。ワクチンを打つことで、予防することができます。

2.健康維持に取組みましょう

若い女性のやせや肥満は、不妊や妊娠・出産のリスクを高めます。また、不妊理由の約半数は男性にも原因があります。自身の健康状態を把握するためにも定期的な健診を受診しましょう。また、定期的な運動は健康に好影響を及ぼします。

3.不妊・不育治療費助成事業

4.相談先

思春期をはじめ、年代に合わせた健康づくり等について気軽にご相談ください。

  • 相談先:妙高市健康保険課健康づくりグループ(相談時間:8時30分~17時15分 土日祝日除く)

   電話 0255-74-0013

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