妙高市では、平成31年(2019)年に、「いのち支える妙高市自殺対策計画」を策定し、「誰も自殺に追い込まれることのない社会」の実現を目指して、総合的な自殺対策を進めてきました。
国では、平成18(2006)年に「自殺対策基本法」が制定され、自殺対策が推進された結果、自殺者は減少し、令和元(2019)年には最小となりました。しかし、令和2(2020)年に新型コロナウイルス感染症の影響など、自殺の要因となり得る様々な問題の顕在化や、生活状況の悪化などにより、特に女性や小中高生の自殺者が増加し、自殺者総数が前年を上回りました。
このような中、国は令和4(2022)年に、自殺対策の指針である「自殺総合対策大綱」の見直しを行いました。妙高市においても、総合的な健康づくりの指針として、関係機関が相互に連携を図り、横断的な健康づくり事業を実施するために、令和6(2024)年に、第2次いのち支える妙高市自殺対策計画(すこやかライフプラン21)を策定しました。
現状や「自殺総合対策大綱」などを踏まえ、市民・関係機関・関係団体などとの連携・協働のもと、さらなる自殺対策を推進していきます。
自殺に至るかたの多くに、「こころの不調」がみられます。こころの病気は誰にでも起こるものです。こころの不調やストレス症状が長く続いたり、日常生活に支障が出ている場合は、早めに、専門機関に相談することをお勧めします。まずは、自分自身のこころの状態を確認してみませんか。
こころの不調のサイン~当てはまるものはないかチェックしてみましょう~
- 気分が沈む、憂うつ
- 何をするにも元気が出ない
- イライラする、怒りっぽい
- 理由もないのに不安な気持ちになる
- 気持ちが落ち着かない
- 胸がドキドキする、息苦しい
- 何度も確かめないと気がすまない
- 周りに誰もいないのに、人の声が聞こえてくる
- 誰かが自分の悪口を言っている気がする
- 何も食べたくない、食事が美味しくない
- なかなか寝付けない、熟睡できない
- 夜中に何度も目が覚める
当てはまる症状がある場合は、相談窓口や医療機関に相談しましょう。
一人で抱え込まず、まずは相談しましょう。身近な人の様子がいつもと違うと感じたら、「どうしたの」と声をかけましょう。早めに専門機関につなげることで、守れる命があります。
相談窓口一覧
電話相談、窓口相談
悩みに応じた相談窓口があります。秘密は固く守られますので、お気軽にご連絡ください。
分類 | 相談窓口 | 電話番号 |
一般健康相談 | 市役所健康保険課 | 74-0013 |
高齢者の福祉・介護 | 市役所福祉介護課 | 74-0017 |
消費生活や多重債務 | 市民総合相談室(市役所市民税務課) | 74-0042 |
妊娠・出産・子育て | こども家庭センター(健康保険課) | 74-0065 |
お子さまに関すること | 市役所こども教育課 | 74-0039 |
24時間子どもSOSダイヤル | 0120-0-78310 | |
悩みや不安があるかた | 新潟県こころの相談ダイヤル(24時間) | 0570-783-025 |
上越地域いのちとこころの支援センター | 025-524-7700 | |
労働に関すること | 生活困窮相談(市役所福祉介護課) | 74-0061 |
新潟県労働相談所(県庁1階) | 025-281-6110 |
上記以外の相談窓口については、こちらをご覧ください。
SNS相談
LINEやFacebook、チャットでの相談ができます。詳しくは厚生労働省HPをご覧ください。
精神科・心療内科一覧
医療機関の場合は、精神科や心療内科への受診をお勧めしますが、まずはかかりつけ医に相談してみましょう。
医療機関名 | 住所 | 電話番号 |
国立病院機構さいがた医療センター | 上越市大潟区犀潟468-1 | 025-534-3131 |
三交病院 | 上越市大字塩屋337-1 | 025-543-2624 |
高田西城病院 | 上越市西城町2-8-30 | 025-523-2139 |
川室記念病院 | 上越市大字北新保71-甲 | 025-520-2021 |
こころのクリニック上越妙高診療所 | 上越市大和2-4-7 | 025-522-6611 |
心療内科クリニックふわの医院 | 上越市北城町3-5-8 | 025-522-0820 |
武内心療内科大潟クリニック | 上越市大潟区犀潟789 | 025-534-5288 |
日頃からできるこころの健康づくりについて
生活リズム・食生活について
生活リズムの乱れは、心身の健康に様々な影響を及ぼします。不規則な生活は、神経伝達物質セロトニンの分泌に支障を来し、うつ病などになりやすいといわれています。今一度、自分自身の生活を見直してみませんか?
(1)朝の太陽光で体内時計をリセット
午前中に太陽光を浴びると、体内時計がリセットされるとともに、セロトニンが活性化され、うつ病のリスクを軽減することができます。朝のすがすがしい空気の中で深呼吸することで、自律神経のバランスも整います。
(2)朝食をとりましょう
朝食を抜くと、自律神経の乱れにつながり、イライラの原因となります。朝食は1日の生活リズムを整えるだけでなく、脳を活性化させ、集中力や運動能力を高めます。食欲がないかたは、汁物やヨーグルトなど食べやすいものから慣らしていきましょう。
(3)バランスの良い食生活を
栄養に偏りが生じると、免疫力が低下し、感染症などの病気にかかりやすくなるだけでなく、ストレスを増加させる原因にもなります。多様な食品をバランスよく摂取することを心がけましょう。
睡眠について
「長時間労働で睡眠不足が続く」、「休日に寝だめをする」、「徹夜を繰り返す」などの睡眠習慣は、こころの健康を害し、長引けば、不眠症、うつ病などの精神疾患へとつながる可能性があります。下記を参考に睡眠習慣を改善しましょう。
(1)就寝前に行うリラックス方法をみつけましょう
自然に眠たくなってから寝床に就くために、軽い読書、音楽、香り、ストレッチなど自分なりのリラックス方法を見つけましょう。
(2)就寝前に強い刺激を避けましょう
寝る前の飲酒や喫煙は、睡眠の質を悪くします。また、就寝3~4時間前にカフェインを摂るのは避けましょう。
(3)良い睡眠のためには、環境づくりも重要です
寝る時は、寝室、寝床の温度、湿度、明るさを、心地よいと感じる程度にしましょう。
(4)就寝時間に関わらず、同じ時刻に起床しましょう
就寝時間が遅れても、朝の一定時刻に起床し、太陽光を取り入れることで、体内時計がリセットされ、毎日の睡眠時間が安定していきます。
(5)勤労世代の疲労回復・能率アップに、毎日十分な睡眠を
夜間に睡眠時間を確保できないときは、13~15時の間に30分以内の短い昼寝がおすすめです。
(6)いつもと違う睡眠には、要注意
激しいいびき・呼吸停止、手足のぴくつきなどは病気が隠れている場合があります。また、うつ病の多くは、睡眠障がいを早期に治療をすることで悪化を予防できるため、早めに医師に相談しましょう。
飲酒について
お酒の適量がどのくらいかご存じですか?酒類別の適量を確認しましょう。(適量には個人差があります)
種類 | 適量 |
ビール(5%) | 500ml(中瓶1本) |
日本酒(15%) | 1合弱(170ml) |
焼酎(25%) | 0.5合強(100ml) |
ウイスキー(40%) | ダブル1杯(60ml) |
酎ハイ(7%) | 350ml |
ワイン(12%) | グラス2杯弱(200ml) |
(1)食べながらゆっくりと
肉や魚、野菜を摂りながら飲み、胃や肝臓の負担を軽くしましょう。
(2)強いお酒は薄めて
度数の高いお酒は、のどや胃腸の粘膜に強い刺激を与えます。
(3)週に2日は休肝日を
2~3日飲んだら、1日飲むのを休みましょう。
(4)たまに飲んでも、大酒しない
一度に大量に飲むと、事故の危険やアルコール依存を進行させます。
(5)定期的に健診(検診)を
肝臓は沈黙の臓器です。年に1回は健康診断やがん検診で肝機能の検査を受けましょう。