戦国時代(16世紀)の名将上杉謙信が、武田信玄の進出に対し信濃方面への備えとして築城したのが鮫ヶ尾城跡です。戦国時代の要害ぶりを示す大小数十の曲輪跡や空堀、土塁、井戸などが残存し、春日山城跡に次ぐ規模を誇ります。謙信の死後、二人の養子の景勝と景虎が争った「御館の乱」で、敗走した景虎が自刃した悲劇の城としても有名で、米蔵跡からは、今も戦火を伝える焼けた米を土の中から発見することができます。標高183mの伝本丸跡からは、高田平野を眼下に 日本海や米山までを一望することができます。
平成20年に国の史跡に指定されました。
近年、この景虎の悲劇をモチーフにした小説『炎のミラージュ』の影響により、多くのミラージュファンが鮫ヶ尾城跡を訪れています。