本年の果樹カメムシ類の発生状況について、越冬量が複数の県において平年より多い状況であったことや、春先から全国的に気温が高く推移したこともあり、前期(主に5~7月)では、園地への飛来が平年より多く認められました。
つきましては、本年8月以降の被害軽減を図るため、予防に関する処置の実施や発生状況の把握、薬剤による早期防除のご協力をお願いいたします。
1 予防に関する措置の実施
(1)有袋栽培において、速やかに袋かけを行う。袋かけ後も果実が肥大して袋に密着すると吸汁される場合があるので注意する。
(2)既設の防虫ネット等に破れや隙間がないか点検を行い、破損がある場合は速やかに補修を行う。
2 発生状況等の把握
(1)近隣の都道府県の発生予察情報等も参考にしつつ、園地全体を観察する。また、防除効果向上を図るため、可能な限り地域一斉の防除を実施する。
(2)スギ林やヒノキ林等の山林に隣接している園地では、特に飛来状況に注意する。
(3)台風は、スギ・ヒノキの球果の脱落や倒木を引き起こして餌不足を招いたりするなど、果樹園への飛来を増加させる可能性があるため、台風の通過後は特に園内の観察をきめ細かく行う。
3 薬剤による早期防除
(1)園地への飛来が認められた場合は、飛来初期から速やかに薬剤散布を実施する。果樹カメムシ類が活発に活動する夕方に薬剤散布を行う。
(2)多発条件下では、残効性の長い薬剤を選択すること。散布後、再度飛来を確認した場合は既散布薬剤の残効を踏まえながら必要に応じて異なる系統の薬剤にて追加防除を行う。
ただし、収穫時期が近い園地においては、農薬の使用回数や使用時期等に留意すること。
