熱中症に気をつけましょう

　今年も本格的な暑さを迎える季節となりました。また、気温の上昇に合わせて熱中症による救急搬送者が増加します。

　気温や湿度に注意し、こまめに水分補給をして、熱中症予防を心がけましょう。特に、子ども・高齢者のかたは熱中症になりやすいので注意しましょう。

熱中症とは

　体内の水分や塩分のバランスが崩れたり、体温調節機能がうまく働かないことにより、体内に熱がこもり、筋肉痛や大量の発汗、さらには吐き気や倦怠感などの症状が現れ、重症になると意識障がいの総称です。

　屋外で活動している時だけではなく、就寝中など室内で熱中症を発症し、救急搬送されたり、不幸にも亡くなられたりする事例が報告されています。

　熱中症は死に至る恐れのある病態ですが、適切な予防法を知っていれば防ぐことができます。

　また、例年、熱中症は7月から8月にかけて多く発生する傾向があるため、注意が必要です。

　熱中症は、日差しのある屋外で発生するイメージがあるかもしれませんが、室内でも条件によっては熱中症になります。

　また、妙高市で熱中症により搬送されたかたのうち、一番多い発生場所は室内です。

　暑い日や湿度が高い日等は、エアコン等使用して室温を適度に保ち、こまめな水分補給を行い熱中症対策を図りましょう。

　熱中症は、晴れて暑い日だけでなく、曇りや雨でも湿度が高い日には注意が必要です。

　気温や湿度が高い日、風が弱い日、熱帯夜の翌日などは特に熱中症を起こしやすいです。

　また熱中症警戒アラート（暑さ指数33以上）や、熱中症特別警戒アラート（暑さ指数35以上）が発令された日は、普段以上に熱中症の予防対策を行いましょう。

〔暑さ指数は以下のリンクからご覧いただけます〕

　扇風機やエアコン等で部屋の温度設定（設定温度28度以下、湿度60％以下）をこまめに調整しましょう。

　暑さを我慢してエアコンを使わないでいると体調を崩すことがあります。遮光カーテン、すだれ、うち水など室温が上がりにくい環境を確保しましょう。

　室内でも外出時でも、のどが渇く前に、こまめに水分・塩分などを補給しましょう。

　高齢者や子ども、障がいがあるかたは、特に注意が必要です。

　日頃から体温測定や健康チェックを行い、体調が悪いと感じたときは、無理せず自宅療養しましょう。また睡眠をしっかりとり、体調管理をしましょう。

　暑くなり始めの時期から適度に運動しましょう。水分補給を忘れずに、無理のない範囲で行いましょう。

　日傘や帽子を着用するとともに、通気性の良い、吸湿・速乾の衣服を着用しましょう。水やお茶等の水分を携帯しましょう。

　日陰を利用し、こまめな休憩をとりましょう。休憩の際には涼みどころもご利用ください。

〔熱中症が疑われるかたの応急処置方法等は以下のリンクからご覧いただけます〕

2021年4月28日から、環境省・気象庁が新たに提供する、暑さへの「気づき」を呼びかけるための情報である熱中症警戒アラートの情報発信が全国で開始されました。

熱中症警戒アラートは、熱中症の危険性が極めて高い暑熱環境になると予想される日の、前日夕方または当日早朝に、都道府県ごとに発表されます。

また、2024年4月から、「熱中症警戒アラート」の一段上の「熱中症特別警戒アラート」が新たに創設されました。過去に例のない危険な暑さ等となり、熱中症による人の健康に係る重大な被害が生じるおそれがあることから、外出を控える、エアコンを使用するなど、自発的な熱中症予防行動を積極的に行ってください。

キャプション
	熱中症警戒アラート	熱中症特別警戒アラート
発表単位	全国を58に分けた府県予報区等を単位として発表（北海道、鹿児島、沖縄県を細分化して）	都道府県単位
発表基準	府県予報区等内のいずれかにおいて、暑さ指数が33以上となることが予測される場合	都道府県内のすべての暑さ指数が35以上となることが予測される場合
発表時間	前日の午後5時または当日の午前5時	前日の午後2時頃