食生活改善推進委員の会では、地域で活動するうえで知っておきたい食や健康に関する知識を各種研修会を通じて学びます。各研修会の内容や様子をご紹介します。
養成講座
新会員を対象に、初年度に1回開催します。食生活改善推進委員の役割や栄養・食生活、生活習慣病などの基礎知識を学びます。ご自身や家族の健康づくりを振り返る機会にもなります。
令和7年度 参加者感想
【田町 竹村さん】
今年度、初めて食生活改善推進委員となり、養成講座を受けました。 普段から食事には気を付けていたつもりでしたが、バランスの良い食べ方には順番があり土台である「時間栄養学(いつ、どう食べるか)」がとても大事だと気付かされました。また、身体活動として「すきまエクササイズ」なら私にもできる時間があると思いました。 自分自身の生活を見直し、まずは1番身近な家族の健康づくりに学んだことを役立てたいと思います。
【杉野沢 平元さん】
"まずは自分のために"ということばが、心に響きました。リフレッシュの運動をはさみ、大切な話を分かり易く話していただきました。日頃の運動不足と栄養不足を痛感しました。"日本人は座っている時間が長い"近頃の私がそうです。意識したら実行するを目標に、少しずつ動き始めています。
【池の平 早川さん】
中央研修会に参加させていただき、妙高市の積極的な保健活動【すこやかライフプラン】に感謝いたします。【健やかに生きる】ことは【バランス良く食べる】こと。その重要性をもっと学び、元気な地域づくりのお手伝いをさせていただきたいと思っております。
【東町2 藤野さん】
妙高市の健康実態や、バランスの良い食生活の大切さなどについて学ぶことができました。まずは、自分の食生活を見直すことから始め、少しでも地域の皆さんが、元気で生き生きと暮らせるようお手伝いができればと思います。
中央研修会
全会員必須の研修会(年1回)です。地域活動を行うために、市の健康実態や健康バランス食について、学びを深めます。
令和7年度 参加者感想
【吉木 清水さん】
塩分の摂りすぎには注意しようと改めて考えさせられた会でした。試食の味噌汁のように毎回具だくさんで作るのは難しいですが、研修会で知ったことを活かせるようにしたいと思いました。家族に日々感謝しています。
【西条 深石さん】
普段から減塩には気を付けるよう意識していますが、毎食トータルしてみると摂取量は多くなっているのかもしれません。
高血圧、脳疾患(両親が患った)ばかり気にしていましたが、心臓、腎臓、骨、寿命など様々なところに影響することが分かり、改めて家族の食事について考える良い機会になりました。50代後半から健康に過ごせるよう食事の摂り方を考えるようにしていますが、バランス良くというのはわりと難しく、海藻類が摂れていないことと、油脂類が意外に多くなってしまうように思います。自分も退職し高齢期に入った今、なるべく要介護にならないようにフレイル予防を意識した生活を送っていかなければと思いました。大変勉強になり、参加して良かったと思います。
【毛祝坂 丸山さん】
今年度、食生活改善推進委員の会の仲間入りをし、初めて6月11日(水)妙高高原メッセにて研修会に参加させて頂きました。
今回の講座では健康管理、特に『塩分摂取量』を重要視した講座で摂取し過ぎるとあらゆる病を引き起こすという事を学び、『この病気も?』と、驚きとても勉強になった講座でした。講座の最後では玉葱、人参、牛蒡、小松菜など7種類の具を入れた『具だくさんのお味噌汁』を頂きました。咀嚼の大切さとバランス食の大切さを学びました。本講座で学んだことを地域全体に対して、広報活動をしていきたいと思います。
【東町2 加藤さん】
中央研修会は、盛りだくさんの研修でしたが、どれも今後生活していく上で知っておいた方が良いことばかりでした。その中の一つでも地域の皆様に伝え、健康な生活を送ることができるようにお手伝いができればいいと感じてきました。
視察研修会
希望者を対象として、市内外の食に関する施設等の見学や他市食生活改善推進委員の会の交流を行います。令和6年度は、燕三条方面を訪問し、工場見学、地場産業振興センターの見学のほか、三条市食生活改善推進委員協議会と情報交換会を行いました。
令和6年度三条市食生活改善推進委員協議会との情報交換会 参加者感想
三条市食推の外山会長は、新潟県食推協議会の会長も兼任していらっしゃるだけあって、とても熱意あふれる方でした。食推委員同士の繋がりが楽しみであり、活動の原動力になっていると仰っていました。
その三条市の活動は県や国からの委託事業として、パッククッキング(ポリ袋で作る簡単料理、防災食)の普及、地域で食事を提供して共食の機会を増やす活動、9つの中学校区ごとに活動テーマを決め、年間計画を立て取り組むなど、様々な活動を精力的に行っていらっしゃいます。
また、4つのグループに分かれてのディスカッションでは、「三条市は子どもや中学生を対象とした活動が多いと感じ、改めて若い世代への情報発信が重要だと思った。」「防災食の調理実習は実践的でよい。」「色々なお話を伺えて、自分たちもやる気が出てきた。」「見習っていきたい。」といった感想がありました。とても有意義な時間を過ごすことができました。
ステップアップ研修会
養成講座を実施しない年度に、希望者を対象として、食に関する幅広い知識や技能を学びます。
令和6年度参加者の感想
9月11日にステップアップ研修会を開催しました。今回のテーマは「食事を楽しむレシピ~スーパーで買える食品を使って~」です。講師にお迎えしたのは、株式会社シャトー・イグレック代表取締役、岩の原葡萄園ワイナリーレストラン金石の音のシェフでもある、湯沢雅彦様です。
メニューは「お刺身のサラダ、ラヴィットソース」「ジャガ芋のグラタン・ドフィノワ」「豚のロティ、ピペラード添え」「白桃とアーモンドのクラフティ」「基本のミートソース」と盛沢山!レストランで出てくるメニュー名に、果たしてできるのか?!と不安もありましたが、シェフのわかりやすい説明と手技を拝見し、皆さん真剣に取り組まれました。ちょっとしたコツ等を教われば、それなりの味と見栄えになってきます。家族の夕飯に出せば、主婦でもお店の味が再現できてサプライズになるような、そんなお料理でした。
全体研修会
食推の事業委員が中心となり、企画・運営を行う研修会です。外部講師による研修会の後、食事会を行い、会員同士の交流を深めます。
令和6年度参加者の感想
11月20日、前日の降雪で綺麗な雪景色の妙高休暇村で、全体研修会が行われました。
今回は、『災害時における栄養・食生活の備え』と題して、南魚沼保健所 管理栄養士 磯部様からリモートで講演を頂きました。被災地に届けられた食べ物を、バランスよく食べる事、その工夫などを教わりました。災害は他人事のように思ってしまい、備蓄品を用意していない方も多いと思います。どんな物をどんなふうに備えるべきか?を改めて考える機会になりました。
講演会後は、カセットコンロを使ってパッククッキングの調理実習。メニューは、お米とじゃが芋、玉ねぎ、人参、ツナのめんつゆ煮です。耐熱のポリ袋を二重にして具材を入れて、袋が溶けないように鍋にお皿を敷き、沸いたお湯の中に入れます。20分程煮たら完成。
具材は柔らかくなっていて、味もしっかりついており、大成功でした。工夫次第で美味しく調理できる事を知りました。