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妙高クリーンセンターの大規模改修工事について

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1.妙高クリーンセンターについて

妙高市高柳にある妙高クリーンセンターは、平成8年12月に、新井頸南5市町村の可燃ごみ焼却施設として、新井頸南クリーンセンターとして竣工しました。

平成29年度から、上越市板倉区と中郷区の可燃ごみの処理を上越市が新たに建設した上越市クリーンセンターで処理することとなり、妙高市単独の可燃ごみ焼却施設として、妙高クリーンセンターと名称が変更されました。

 

<施設の概要>

名称:妙高クリーンセンター

住所:妙高市大字高柳931番地1

炉の形式:流動床式焼却炉

施設規模:70トン/日(35トン/16時間×2炉)

工期:平成6年8月~平成8年12月

最高年間処理量:平成15年度15,064トン(うち現妙高市分は12,497トン・・・上越市板倉区、中郷区を除いたもの)

現在の処理量:令和5年度8,703トン

 

2.施設の現状

竣工から24年が経過し、使用の中で痛んだ設備機器は、修繕工事のなかで部品交換や鉄板の当て板溶接、設備機器の更新などで機能を維持してきましたが、ごみ焼却施設の主要部分である焼却炉やごみを炉に送る給じん装置などの劣化が目立っていました。

 

3.大規模改修工事について

妙高市では、数年前から新規のごみ焼却施設の建設と大規模改修工事の比較を行い、高額な新規のごみ焼却施設の建設費より工事費を抑えることができることなどから大規模改修工事を行いました。

 

妙高クリーンセンターの主要設備を令和3年度から令和5年度の3ヵ年で大規模改修し、機能の回復を図りました。また、給じん装置などは新しい技術を用いることで、より安定したごみの焼却処理を行えるようになりました。合わせて送風機などのモーターを最新のものにすることで省電力化を実現しています。イメージは、自動車のオーバーホールやレストアのようなものです。

 

<施設設備の延命化>

この大規模改修工事の実施で、令和20年度まで現在の施設と設備を使用することを目標としています。

 

<電力量の削減>

今回の大規模改修工事では、設備の延命化や機能回復だけでなく電気の使用量の削減もできました。

・焼却炉をより少ない空気で安定的に燃やせるように改造したことで、送風機で消費される電力量が下がりました。

・高効率モーターに交換、インバーター化などにより電力量の削減ができました。

 

<二酸化炭素発生量の削減>

ごみを1t燃やしたときに発生する二酸化炭素を工事前と後で比較したときに、電力量に換算した数値で約33.6%減らすことができました。

二酸化炭素の削減目標3%以上を達成できたので環境省の二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金の交付対象となりました。

 

<工事で改修した主な設備>

・ごみクレーン(2基更新)

・給じん装置(1軸式破砕機から2軸式破砕機に更新)

・焼却炉(炉床の縮小化)

・不燃物排出装置(更新)

・ガス冷却炉(缶体損傷部補修)

・バグフィルター(保温の強化によりヒーターの電力量削減)

・有害ガス除去装置(高効率モーターに交換)

・除鉄、除マンガン装置(更新)

・冷水塔(更新)

・空気加熱器(熱回収に良いものに更新)

・給湯用熱交換器(更新)

・給湯用ポンプ(更新)

・送風機モーター(押込・二次・誘引・余熱利用空気用 高効率モーターに交換)

・不燃物、鉄分バンカー(更新)

・ダスト搬出装置(更新)

・灰固化設備(更新)

・灰固化物バンカ-(更新)

・空気圧縮機(省エネ対応型に更新)

・インバーター盤(インバーターの更新、インバーターの新規設置)

・高調波フィルタ盤(インバーター化に伴う更新)

・無停電電源装置(更新)

・中央監視操作盤(改良による制御変更)

 

4.お願い

大規模改修工事で、焼却機能を大きく回復することができましたが、焼却量を減らすことで設備機器への負担を減らすことができます。

市民の皆様には、より一層のごみの減量化や資源化に努めていただきたく、ご協力をお願い申し上げます。

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※外観写真

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