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乙見湖・夢見平遊歩道

フラッグ

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笹ヶ峰(ささがみね)ダムは乙見湖(おとみこ)と関川(せきがわ)の間にある土質のロックフィルダムで、堤高は48.6メートル、提頂長は318メートルある。
乙見湖は、3万年以上前、黒姫山(くろひめやま)(2,053 m)山頂の崩落で生じた大規模な地滑りが関川をふさいだことで形成された。堰き止められて以来、湖は90万トンの水を蓄えるまでに大きくなり、その水は複数の水力発電所の動力源としてのほか、50キロメートル下流にある7,200ヘクタールの農地の灌漑用水としても使われている。

川沿いには、その急な高低差を利用して、1906~1939年にかけて12か所の水力発電所が建設された。ここで発電を行うことで電力コストを引き下げ、地域の発展を促進することが目的だった。1929年には、電力会社2社が関川の2つの支流の合流点を堰き止めることで貯水池と水力発電所を建設し、1951年にそれを笹ヶ峰ダムと名を改めた。現在のダムは1970~1979年にかけて同じ場所に建設され、乙見湖は1980年までに今と同じ大きさになった。ダムの向こうには、北から南(右から左)に向かって、妙高山(みょうこうさん)、火打山(ひうちやま)、焼山(やけやま)、金山(かなやま)、天狗原山(てんぐはらやま)、地蔵山(じぞうやま)を望むことができる。ダムの対岸には夢見平遊歩道(ゆめみだいらゆうほどう)へと上る階段がある。また、その階段の脇にはダム建設時に使われたトンネルがあり、ダム湖岸にある管理事務所へと繋がっている。

夢見平遊歩道

夢見平遊歩道(ゆめみだいらゆうほどう)は、笹ヶ峰(ささがみね)ダムの北側のエリアを縫うように走っており、ブナやシラカバの木々が深く生い茂っている。また、途中には1950年代初めまで操業していた製材所跡地もある。森の中を歩いていると、この一帯が約2万5千年前には湖の底だったということは想像しがたいかもしれない。ダムから続く階段を一番上まで上ると焼山(やけやま)(2,400 m)を見ることができ、山からは今でも時折噴煙が立ち上っている。
(注:トイレはウサギコースの開始地点とキツネコースにのみ設置されている)

ウサギコース(3 km、2時間)

このコースを歩き始めるとすぐに池にたどり着く。池の近くにあるカエルの石像からもそれとなく分かるが、ここでは毎年6月にカエルとクロサンショウウオの産卵が行われる。そこから道は真っすぐ延び、かつての軌道敷に沿って続いていく。以前はこの軌道敷を使って、20キロメートル離れた現在の黒姫駅まで荷馬車で木材が輸送されていた。春になると、この季節を象徴するミズバショウとカタクリの花がコース沿いに咲き始める。

道をさらに進んでいくと、稲荷大神(いなりおおかみ)を祀った神社が見えてくる。1991年に発見されたこの神社は、江戸時代(1603~1867)に作られたと考えられている。元々は神道山(しんどうさん)へ登る道の途中にあったが、発見された後に、山を下った現在の場所に移され、ハイカーたちを見守っている。

キツネコース(10 km、4.5時間)

このコースの序盤は、カラマツの2つの木立に覆われている。カラマツはその頑丈さから木材として高い評価を受けている木だ。
トイレの近くには奥が行き止まりになっている脇道があり、そこを進んでいくと樹齢300年のカツラの老木が立っている。(注:この道を行く場合にはさらにもう1時間かかる。)

トイレを通り過ぎた先には、1932年からおよそ20年間操業した製材所の跡地がある。製材所の住宅地区には小学校もあり、その地区の範囲は、古い炭焼き窯が隣にある氷沢神社(ひょうざわじんじゃ)のところにまで広がっていた。

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名称:乙見湖・夢見平遊歩道
エリア:杉野沢
カテゴリー:自然
住所:〒949-2113 新潟県妙高市大字杉野沢
TEL:0255-86-6716
地図:GoogleMap

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