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県民の森

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宇棚の清水

宇棚の清水(うだなのしみず)は、1811年に始まった笹ヶ峰(ささがみね)地区の山林開拓および開発の初期段階で発見された湧水である。宇棚という名前は、険しい山々(標高の高い場所を意味する「宇」)からこの広大な平野(岩棚を意味する「棚」)へと地形が急激に変化することに由来している。周囲の山々からしみ出てくる水の量は1日あたり480万リットルにのぼる。水温は年間を通して摂氏6度。その清らかさの証として、川底にクレソンが育っているのを目にすることができ、地元の住民はこの湧水をお茶やコーヒー、料理などに使用している。この一帯には自然の湧水や湿原が数多くあり、その水は近くを流れる氷沢川(ひょうざわがわ)と関川(せきかわ)に流れ込んでいる。なお、この2つの川は新潟県(にいがたけん)と長野県(ながのけん)の県境になっている。

ドイツトウヒ林

本州最大の規模を誇るこのヨーロッパトウヒ林は、地元の水源保全を目的とした新潟県(にいがたけん)の取り組みの一環として1984年に植えられたものである。笹ヶ峰牧場(ささがみねぼくじょう)入口から関川(せきがわ)近くまでの60ヘクタールが約1万本の木に覆われている。木の高さは平均20メートルで、中には直径が40センチメートルを超えるものもある。また、この一帯にはカラマツの木もあちこちに点在している。
ヨーロッパトウヒ(別名ノルウェートウヒ、ドイツトウヒ、アルプストウヒ、イタリアトウヒ)は剛性重量比が大きいことから、家具およびバイオリンやギターの響板としての使用に最適である。また、クリスマスツリーとしても使われるほか、長さ約20センチメートルまで育つその球果は、クリスマスリースに使われる。

笹ヶ峰牧場

笹ヶ峰牧場(ささがみねぼくじょう)の広さは約600ヘクタールに及び、敷地内にはニレやブナ、シラカバの木が点在している。冬に降った雪は5月末までには解け、そのあとには、春から夏にかけてウマノアシガタが野原いっぱいに黄色のじゅうたんを作りだす。

牧場が活気に満ちるのは7~8月で、この時期には約100頭の肉牛と乳牛が野原で草をはむ。乳牛は北ヨーロッパ原産で生産性の高いホルスタイン牛である。一方の肉牛は、4種類ある和牛品種のうちの2つ、黒毛和種と日本短角種で、その肉は、低地にある頚城(くびき)平野にちなんで「くびき牛」の名前で流通している。

笹ヶ峰高原は標高約1,300メートルの場所に位置する。この一帯は湿度が低く、気温は、夏は摂氏28度まで上がる一方、冬は氷点下28度まで下がり、積雪が5メートルを超えることもある。年間降水量は1,500~2,000ミリメートル。

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名称:県民の森
エリア:杉野沢
カテゴリー:自然
住所:〒949-2113 新潟県妙高市笹ケ峰
地図:GoogleMap

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