適期収穫のお願い
- 本年は、出穂後5~24日後の20日間の平均気温が26℃を超える「高温登熟」に該当します。高温登熟になると基部未熟や立毛胴割れの発生が増加するため、収穫開始を積算温度で50℃(2日程度)早めるなど、刈遅れに注意してください。
- ほ場で籾黄化率を確認の上、収穫適期を判断してください。籾の85~90%が黄化した頃が収穫適期です。
- JAではカントリーエレベーター等の荷受け時期を早めています。刈り遅れないよう作業を計画してください。
乾燥作業について
- フェーン現象や異常高温が続くと籾水分が急速に低下し、さらに胴割粒が発生しやすくなります。収穫時の籾水分が低い場合は、日中の加温乾燥は避け、常温で通風乾燥を行いましょう。点火は夜間等に気温が下がってから、毎時乾燥速度が0.5%以下になるよう送風温度を低めに設定して丁寧に乾燥しましょう。
- 乾燥機に2段乾燥機能や休止乾燥機能がある場合はそれを活用しましょう。
晩生品種の管理対策について
- 新之助等の晩生品種を高温障害から守るため、用水が確保できる地域では、可能な限り潅水し、出穂期30日後まで飽水管理を継続しましょう。
- 通水が早く終了するなど、出穂期30日後まで潅水が困難な場合は、潅水可能期間の最終日に十分潅水するとともに、暗渠栓の開栓を可能な限り遅くして土壌水分の保持に努めましょう。
- 用水の厳しい供給状況に配慮して、節水を心がけ、用水の有効活用に努めてください。
安全対策の徹底について
- 作業時は水分補給や休憩時間を十分に確保するなどの熱中症予防と健康管理に十分注意してください。特に、「熱中症警戒アラート」が発表されている日は、熱中症の危険性が極めて高いので、いつも以上に積極的に熱中症の予防に努めてください。
- 乗用型トラクターなど農業機械の転落・転倒による死亡事故が多く発生していることから、ほ場周辺の危険箇所の確認・改善、シートベルトとヘルメットの着用を行い、事故防止、被害軽減に努めてください。