
いもり池に隣接する大切な土地を市が取得し、自然環境と妙高山の美しい景観を守る取組を進めています
妙高市が誇る美しい自然の中でも、「いもり池」は多くの方々に親しまれてきた特別な場所です。
妙高戸隠連山国立公園を代表する場所にあり、ミズバショウの群生地としても知られ、妙高山を背景にしたその景観は、多くの人々を魅了してきました。近年では、陸地化や乾燥化が進み、ミズバショウの数が少なくなってきており、その豊かな自然環境を守ることが今、より大切になっています。いもり池の西側に位置する法人所有の土地(約5,500㎡)には、池へと水を届ける大切な水路があり、自然の生態系を支える上でも重要な役割を果たしています。また、この場所は、いもり池の遊歩道から妙高山を望む美しい景観の一部でもあり、地域の皆さんや訪れる方々にとっても、かけがえのない自然のひとつです。
もしこの土地が他の用途に転用されれば、自然環境や景観に不可逆的な影響を及ぼす可能性があります。妙高市が取得した土地を適切に保全し、周辺環境の回復を図り、適切に保全・管理することで、自然の再生と地域の持続的な発展の両立を目指しています。

妙高市がこの土地を取得することの意義(土地取得後に期待される効果と展望)
この法人所有の土地については、自然環境の保全という観点から妙高市が取得を希望し、法人の皆さまにもご理解とご協力をいただいたことで、市がこの土地を取得する方向で話が進められることとなりました。妙高市がこの土地を取得することにより、次のような大切な価値を守っていくことが可能になります。
(1) いもり池の自然環境保全
いもり池に隣接する土地を適切に保全することで、いもり池の水質の維持やミズバショウの再生が期待されます。いもり池は、多様な動植物が生息する豊かな生態系の一部を成しており、こうした取り組みは地域全体の生物多様性の保全にもつながると考えられます。
(2) 妙高山を背景とした景観保全
いもり池から望む妙高山の美しい自然景観を大切にするため、周辺の建物のあり方にも配慮してまいります。この景観は、地域の魅力を伝える大切な観光資源の一つでもあります。
(3) 自然と調和した土地利用
自然環境や景観が守られることで、地元の皆さまはもちろん、いもり池を訪れる多くの方々にとっても、将来にわたって変わらぬ魅力を感じられる場所であり続けることが期待されます。
なお、市が取得する土地については、構造物を建設せず、自然の姿をそのまま大切にしていく方針です。こうした取り組みにより、周辺地域を含めた土地全体を、自然環境の保全に向けて適切に活用してまいります。
地方創生応援税制(企業版ふるさと納税)によるご支援のお願い
今回の土地取得には多額の費用が必要となりますが、妙高市の限られた財源だけではまかないきれません。
そのため、地方創生応援税制(企業版ふるさと納税)を活用し、企業の皆さまからのご支援をお願いしています。
本プロジェクトでは、土地取得費のうち2,000万円を企業版ふるさと納税で募ることを目標としています。企業の皆さまからの寄附は、妙高市が誇る自然景観を保全し、観光振興・環境教育・地域ブランドの向上に直結する「未来への投資」となります。
企業版ふるさと納税は、寄附額の最大9割が税額控除される仕組みで、CSR・ESG・SDGsの観点からも注目されています。この取り組みへのご参画は、「持続可能な地域社会の共創」という企業価値の発信にもつながります。
妙高市は、自然と共に生きるまちづくりを進めています。企業の皆さまからの一口一口のご支援が、いもり池の再生と妙高山の景観保全という大きな目標を現実のものにします。ぜひ、このプロジェクトへのご支援を通じて、企業としての社会的使命と地域の未来を重ね合わせていただければ幸いです。
企業の皆様のご支援とご協力のほど、よろしくお願いいたします。

妙高市の地方創生応援税制(企業版ふるさと納税)について
●詳しくはこちら(妙高市公式ホームページ内地方創生応援税制ページ(企業版ふるさと納税制度概要・寄附申出書など)

