雄大な自然環境がある妙高市。移住を考える上で、自然豊かな環境でのびのび子育てをしたいという方も多いのではないでしょうか。とはいえ見ず知らずの土地で安心して子育てができるのか、まわりに子どもはいるのかなど不安なことはたくさんあります。今回は、実際に移住してお子さんを育てているお二人に地域での子育てや市のサポートについてお話を伺いました。ご家族での移住やUターンを検討している方、これから妙高市で子育てを希望されている方はぜひご覧ください。
自然環境と地域の見守りのなかでの子育て/坪井由希子さん
プロフィール
坪井 由希子(つぼい ゆきこ)
出身:青森県
移住前の居住地:青森県
現在の居住地:妙高地域
年齢:40代
仕事:会社員
経歴:会社員
移住年:2009年
暮らしの中で自然に触れ合える
市内にある国際自然環境アウトドア専門学校への入学を機に妙高市を訪れた坪井さん。3年間学生として過ごす中で、自然と近い暮らしや地域の人たちとの関わりを気に入り、卒業後も妙高市に残ることを決めました。のちに、専門学校で出会ったパートナーと結婚。現在は学生時代から親交のあった原通地区で、2人のお子さんと義父母と一緒に暮らしています。もともと自然やアウトドアが好きだった坪井さんご夫婦。会社員として勤めながら、勤務後や休日は自然豊かな環境での子育てを楽しんでいます。
「自然いっぱいの環境で遊べるところがとても気に入っています。野山で遊ぼうと思えば家のまわりでも十分。すぐ近くに川遊びができる場所もあるんです。」
そう話す傍らでは、坪井さんのお子さんや近所の子どもたちが集まって遊んでいました。保育園や学校から帰ってきた後は毎日のように家の前で遊んでいるとのことです。
地域の見守りのなかで子育てする
「まわりに同世代の子どもがいたり、顔見知りのいる地域を選んで家を探したこともあり、地域とのつながりを感じながら生活させてもらっています。中には、うちの子が食べるからってお庭にベリーを植えてくれている方も。勝手に食べていいよって言ってくれて、うちの子は自由にお庭に遊びに行っています。地域の方が一緒に子どもを見守ってくれるのってうれしいですよね。」
子どもたちが歩いていける範囲に楽しみがあると同時に、休みの日には少し足を伸ばして市内の公園に遊びに行くこともあると言います。
「妙高高原スポーツ公園は小川があるので、夏になるとよく水遊びに行きます。遊具がある経塚山公園にも行きますね。車で出かければ公園がたくさんあるので、どこに行こうか選べるのも子育て世帯にとってはありがたい環境です。」
市の子育て支援に助けられて/髙波優子さん
髙波 優子(たかなみ ゆうこ)
出身:東京都
移住前の居住地:東京都
現在の居住地:新井地域
年齢:20代
仕事:専業主婦
経歴:会社員
移住年:2018年
子育て相談は市の窓口で
妙高市出身の夫のUターンを機に、妙高市へ移住した髙波優子さん。それまではずっと東京都で暮らしていました。夫の出身地とはいえ、見ず知らずの土地での生活や子育てに不安はなかったのでしょうか。
「実は妙高に来たばかりの頃、なかなか外に出ることができなくて、ちょっとおかしくなってしまいそうなときがありました。そのとき市に相談したら、親子で通える施設を紹介してくれたんです。そこで私自身もいろいろ話をすることができましたし、子どもたちも自分のことを進んでするようになって。当時はとても助けられて、妙高市で子育てしてよかったなぁと思いました。」
周囲に知り合いのいない移住者にとって、ちょっとした子どもの様子や困っていることを相談する場はなかなかありません。そんなときに頼れるのは市の相談窓口です。妙高市では「家庭児童相談室」を設け、18歳未満のお子さんの養育に関する様々な悩みや心配事の相談に応じています。 現在4人のお子さんを育てる髙波さん、下の子は双子ということもあり入園前はファミリー・サポート・センターも利用したそう。こちらも親族が近くにいない移住者にとってはありがたい制度です。
雪や田舎の生活に不安がある方は、まずは市街地へ
元気いっぱいのお子さんたちは、この日もアパートの前にある公園でブランコやボール遊びを楽しんでいました。髙波さんの住んでいるアパートには子育て世帯も多く、公園にはいつも子どもたちの声が響いているそうです。 妙高市の中でも市街地に住んでいる髙波さんは、豪雪地の暮らしについて次のように話します。
「雪の多さや出かけるにも時間がかかることは住んで初めて知りました。ただ私の住んでいるところはスーパーやドラッグストアも徒歩圏内ですし、思ったより不便ではないです。住む地域にもよりますが、そんなに不安にならなくても大丈夫だと思います。」
一口に「豪雪地」と言っても、住む場所によって雪の量も違えば、除雪の方法も違います。雪のない地域から移住するにあたって不安がある方は、まずは比較的除雪の楽な市街地のアパートを借りて住んでみるというのもひとつの手です。特に子育て世代にとっては、通勤や子どもの送迎だけでも慌ただしい中、除雪もしなければならないという状況は想像よりも大変なことです。 市街地でも車を少し走らせれば公園がいくつもあるので、自然と触れ合うことは十分できます。
「明日はパパがお休みだから、お弁当を持って公園に遊びに行くんだ!」
取材の後、お子さんたちがうれしそうに教えてくれました。
知らない土地での子育て。住む場所や支援制度は要チェック!
つながりを作ってから農村地域への本格的な移住を決めた坪井さん、市街地に住み子育て支援を利用しながら暮らす髙波さん。 同じ妙高市と言っても、地域やライフスタイルによって暮らし方はいろいろです。 どんな暮らしや子育てをしたいのかをよく考えて、理想に合う地域を選ぶこと。それが充実した暮らしに近づく一歩だとお二人のお話から教えていただきました。
また、いきなり理想の地域へ引っ越すのではなく、まずは遊びに行ってつながりを作る。場合によっては市街地のアパートを借りて地域へ通ってみるなど、段階を踏んで地域に入っていくことが移住生活を豊かにするポイントです。
ご自身に合う地域がわからない方や移住のステップがわからない方は、ぜひ一度ご相談ください。
移住相談はこちらから
地域共生課 移住定住推進係
電話:0255-74-0064
Fax:0255-73-8206
E-Mail:chiikikyosei@city.myoko.niigata.jp
さらに親類が近くにいない移住者にとって、子育て支援の充実は欠かせない要素です。 移住者にとってうれしい制度を場面別にピックアップしました。各制度の詳細はリンク先または問い合わせ先にご確認ください。
子育てをサポートしてもらいたい・子どもを預けたいとき
乳児の身のまわりのお世話や家事の手伝いをするスタッフを派遣。
産前産後の支援を受けた場合に費用の一部を助成。
保護者の疾病や冠婚葬祭など、緊急かつ一時的に家庭での保育が困難になる児童を対象。
子どもを一時的に預かってほしいとき、送迎をお願いしたいときなどに利用できる。「援助してもらいたい人」とそれを「援助したい人」とが会員になって有償で助け合う仕組み。
- 病児病後児保育室 (運営しているNPO法人ゆめきゃんぱすHPはこちら)
病気または病気の回復期のため、集団保育や登校を行うことが困難なお子さんを預かり、保護者に代わって保育等を行います。
子育て世代とのつながりがほしい・子育てについて気軽に話したいとき
オムツ交換、沐浴体験講座やパパの妊婦体験など。
初めて赤ちゃんを育てているママ、そして生後1か月~3か月の赤ちゃんとママ対象のおしゃべりの場。
生後2~5ヶ月の赤ちゃんを育てている、子育てが初めてのママ対象の講座。仲間づくり、親子の絆づくり。
1~5歳児までの保護者対象。親支援のプログラム。
プレママと0歳ママのためのおしゃべりの場。
未就園の子どもと保護者が一緒に遊んだり、交流したりする場。
子育てに関する情報交換や相談の場として、施設開放を行っています。
子育てについて相談したいとき
妊娠・出産・子育ての相談はこちら。
18歳未満のお子さんの養育に関するさまざまな悩みや相談はこちら。
その他
出産の際、自宅から産科医療機関までの交通手段がない場合に利用したタクシーの費用を市が負担。
4つの認定こども園と5つの保育園があります。生後6か月から入園可能。