プロフィール
軽澤 孝佑(かるざわ こうすけ)
出身:東京都
UIターン前の居住地:神奈川県
現在の居住地:妙高地域
年齢:40代
仕事:温泉組合
経歴:会社員、イベント企画
移住年:2023年
軽澤 奈々子(かるざわ ななこ)
出身:東京都
年齢:40代
仕事:農業、フリーランス
経歴:会社員、フリーランス
移住年:2024年
今回ご紹介するのは、自然に囲まれた理想の家で『畑のある暮らし』を求めて妙高へ辿り着いた軽澤さんご家族。家探しや仕事探しなど、移住の経緯から移住後の暮らしについてお話を伺いました。
理想の家探しはスピードが重要
旅が好きだという軽澤さんご夫婦。日本各地を旅し、さまざまな土地を見てきました。そんな軽澤さんご夫婦はどのような経緯で妙高市への移住を決めたのでしょうか。
孝佑さん(以下敬称略)「日本各地に移住した友人がいっぱいいて、いろいろな土地を回ってどこがいいか見てきました。」
奈々子さん(以下敬称略)「移住の地を決める前に、物件を先に探しました。自分の中でいろいろと条件があって、なかなか自分の理想にぴったり合う家が見つからなくて、家を探すのに3年くらいかかりました。」
理想の家を求め、能登半島や四国、長野を訪ねたという軽澤さん。しかし「早い者勝ち」な家探しに苦戦していました。
孝佑「新潟県の柏崎市や上越市の家も見に行きましたが、申込が遅くてだめでした。なかなか見つからないねと話しながら帰ってきた日に、ちょうど今の家がネットに出ていました。家探しはスピードが重要だということがわかって、すぐに市の空き家バンクに問い合わせて、次の週に見に行きました。」
奈々子「家をみて、一目で気に入って住むと決めました。でも、雪深い土地に雪初心者の私たち。家主さんからは『雪を見てから決めてほしい』と言われ、冬まで待ちました。2月にようやく雪が降って、すぐに見に行って、購入することに決めました。」
家の決め手は立地と雰囲気
奈々子「今の家を購入した決め手は、立地です。端っこが好きで、今の家の立地が気に入りました。あと川を挟んで広がる風景と、庭に畑があって、その向こうに妙高山が見えて、住んでいてすごく楽しくなる家になりそうな予感がしました。」
建物の年代や雰囲気も決め手になったそう。
奈々子「建具とか梁とか土壁とか、古い家が好きで、それを直しながら住めるようにしていけたらいいなと思いました。」
▲ご自宅の様子。もともと空き家だとは思えないほどおしゃれに改装されていました。
「見て・体験して・暮らして」感じる妙高の魅力
日本各地を回り、理想の家を購入することが出来たと語る軽澤さんご夫婦に、妙高の魅力について伺いました。
孝佑「妙高は関東圏から近く、お互いの実家から高速道路を使えば4時間で行けるので、すぐに実家に行けるという安心感があります。また、魚を捌いたり干したりするのが好きで趣味でもやっていたので、海と山が近いことも魅力でした。山の大きさも中途半端じゃないので、自然の恵みをしっかり感じられると思います。今の家に引っ越すと決めてから、妙高について調べて、実際に来た時にいろいろなことを見て体験するうちに、どんどん好きになりました。」
地元の人との関わりがもたらした仕事のチャンス
現在は、温泉組合の仕事で毎日山に登っているという孝佑さん。お仕事はどのように探したのでしょうか。
孝佑「子供が小学校に入学するまでに決まればいいなと思っていましたが、なかなか決まりませんでした。4月と5月は隣の集落の農業法人でアルバイトをしました。集落の方達と一緒に仕事をすることでさまざまな方と知り合うことができ、今の仕事が決まりました。冬は温泉組合の仕事がないので、赤倉の旅館で働いて、1年間の仕事が循環するような感じです。」
地域の方との関わりを通じて、現在のお仕事が決まった孝佑さん。奈々子さんは地域の方から誘われてお仕事が決まったそうです。
奈々子「子供の小学校の送迎で毎日バス停まで歩いていたのですが、その時に集落で一番元気なおじいちゃんから声をかけてもらいました。その方は山と畑をたくさん持っていて『明日から手伝いに来て』と言われて、それ以来畑仕事を手伝っています。
あとは、フリーランスでライターや映像制作の仕事もしています。お祭りの撮影やミュージシャンの撮影など、依頼があれば日本全国どこでも行きます。」
「何も決めずに移住して来た」と話すお二人。自由な時間があるからこそ、誰かに誘われたときにすぐに手伝いに行けたと言います。そのおかげで、地元の方との距離をすぐに縮めることが出来たそうです。
家族時間の増加と仕事の楽しさ
家探しに苦戦しながらも、持ち前の行動力とコミュニケーション力を活かし、移住から仕事探しまでをスムーズに進めてこられた軽澤さんご夫婦。移住前と後で、どのような大きな変化があったのでしょうか。
奈々子「もともと家族の時間は多かったのですが、妙高に住んでからはさらにその時間が増えました。今の仕事は山と畑での作業なので、雨の日は休みになったり、暗くなったら仕事が終わるため、帰宅時間が早くなったりします。その分、家族との時間が長くなり、仕事が終わった後に家族で温泉に行くなど、楽しめることがたくさんあります。」
孝佑「仕事が楽しいです。移住前にしていたハウスメーカーの仕事は、勤務時間が長く、クレームも多くて、肉体的にも精神的にも大変でした。そのため、仕事に行くのが嫌だという気持ちが強かったです。しかし、今は朝早く起きて帰宅も早いので、寝る時間も早くなり、体調が良くなりました。」
暮らしの中で楽しんでいることと、大切にしていること
家族時間や仕事を楽しんでいる軽澤さんご夫婦。他にも山菜の収穫や畑の野菜の収穫を楽しんでいるそう。
孝佑「今の時期はキノコ、春は山菜採りを楽しみました。山で採れるものを持って帰ると家族が喜んでくれます。あと、畑での野菜の収穫も楽しいです。」
料理が好きな孝佑さんは、山や畑で収穫した食材とスーパーで購入したものを組み合わせて料理をすることで、心が満たされると話してくれました。自分たちで収穫した旬の食材を味わえるのは、田舎暮らしの醍醐味かもしれません。
奈々子「暮らしの中で大切にしていることは『食事』です。自分で収穫したものや、近所の方から頂いた食材で食卓がいっぱいになるのがすごく嬉しいです。毎日家でご飯を食べたり、晩酌したりするのが楽しみです。」
▲収穫したきのこを見せていただきました。キッチンの棚にはたくさんのスパイスが置かれていました。
地域のために今後やってみたいことと未来への思い
自然に囲まれた理想の家で、日々の暮らしを楽しんでいる軽澤さんご夫婦に、今後やってみたいことを伺いました。
孝佑「これからどの地域もそうですが、過疎化と少子化が進んでいきます。夫婦それぞれ10年以上イベント企画業をやってきたので、『いつかこれまでに培ってきた人脈を活かして、音楽やアートイベントで地域を盛り上げることが出来ればいいな』と、ぼんやりとした理想はあります。まずは地域に馴染んで、地域のことを知ること。そのために仕事も近場で探しました。」
さらに孝佑さんは、現在の田んぼや畑の風景を残したいという思いがあるそう。
孝佑「今一緒にファームで働いている人たちは60代・70代が中心で、その下の世代が少ない状況です。田んぼも畑も少し間が空くだけでなくなってしまう危険があります。その前に自分たちにできることをいろいろ習っています。今年は忙しくてできませんでしたが、来年は自分たちで田んぼをやろうと思っています。」
▲ご自宅の前にある畑の様子
妙高市への移住を考えている方へ
最後に軽澤さんご夫婦から、メッセージをいただきました。
奈々子「妙高市は住んだらすごく楽しいです。この土地のことを全然知らない状態で移住してきたけど、いろいろな人に助けてもらって、土地のことを教えてもらえるのが嬉しいです。妙高の人は、どんな人が来ても助けてくれるんじゃないかな。」
孝佑「定年退職してから移住するというのが一つのパターンだと思いますが、僕らが定年前に引っ越したのは、いろいろと教えてくれる人がいなくなってからでは遅いと思ったからです。また、子どもも小さかったので、同世代のお父さん・お母さんの友達もできるのではないかと考え、このタイミングで移住を決めました。人それぞれに適したタイミングがありますが、僕たちはすぐに行動できるようにしていたので、スムーズに移住することが出来ました」
軽澤さんご夫婦のお話からは、妙高の人々の温かさや地域の人とのつながりの大切さが伝わってきます。移住は個々のタイミングや状況に応じた選択ですが、早めに行動することで新しい友人やコミュニティとの出会いが広がるのではないでしょうか。
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