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UIターン者の声

妙高で、イチから何かをやってみる

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Profile 

 相澤 伸郎(あいざわ のぶお)さん

 出身:東京都

 年齢:50代

 勤務先:カフェ(経営者)

 経歴:建築関係

 移住年:2018年

 

えちごトキめき鉄道妙高高原駅の近くに2018年9月オープンした山の家カフェ。

「地元の人のためのカフェ」をコンセプトに、開店から僅か1年でテレビ・雑誌に連日取り上げられる人気店に成長。更に2019年9月には関温泉に宿泊もできる新店をオープン。妙高市に移住してカフェを経営する代表・相澤さんにカフェを作った経緯を伺いました。

 

「イチから何かをやってみる」ということは楽しい

 

【記者】はじめにですが、妙高にカフェを開いた経緯から教えていただけませんか。

 

【相澤】元々東京で建築関係の仕事をやっていました。2016年にフラッと妙高にやってきて、食べたお米がすごく美味しかったんですよ。「これは東京に売れるんじゃないか」と思って。それで最初はお米を売る会社を、妙高で立ち上げました。

 

【記者】最初からカフェではなかったのですね。妙高にはどういう印象を持ちましたか。

 

【相澤】妙高にいると、段々街が寂しくなっていくのが見えてしまったんですよね。駅前にしても、最初に来た時はまだあったお土産屋も段々無くなってしまって……。そういうのを見ていて、何かをやった方が良いのかなって思いました。

 

【記者】私も妙高市民として、すごくありがたいです。妙高高原にカフェができたと聞いたときは周りでも喜びの声を、特に若い女性の方から多く聞きました。

 

【相澤】でも「妙高を何とかしよう」なんて大きい考えではなかったです。貢献したいな、というぐらい。東京で個人事業主をやっていたこともあって、イチから何かをやってみるというのが楽しかったことを覚えていました。ここ妙高でもイチから何かやってみて、それが貢献に繋がれば、「それは良いことじゃないか」というのが最初です。カフェをやろうかなって考え始めたのも2018年の1月ぐらいで、それまでは全然頭にも無かったかな。7月に物件を見て、ここでカフェをやろうと決めました。

 

【記者】思いついてから、たった半年で開店まで進めたのですね。

 

【相澤】それで分かるように、まったく計画的には立ち上げてないんです。それこそカフェは、皿もスプーンも一個も無いところからでした。毎晩、本屋に通って書籍を読み漁ったり、とりあえずコーヒーのドリップぐらいは習おうと新潟市の教室に通ったり。こんな感じで良いんだな、と。じゃあカフェをやってみようかと思いました。

 

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▲コーヒー(HOT/ICE)

 

みんなも楽しい、自分も楽しいことをやりたい

 

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【記者】経営されている「山の家カフェ」はどういうコンセプトのお店でしょうか。

 

【相澤】客層は地元の人が来たら良いかなと。観光客はあまり考えてなかったですね。そもそもお客さんだってそんなに入らないで良かったんです。

 

【記者】今や新潟県内外のメディアに取り上げられるほどの人気店と伺っております。本当は素朴にやりたかったのですね。

 

【相澤】そうです。ただ、最初から考えていたのは、お一人様で入れるような店が良いなってこと。安心して入って来られて、追加注文もしなくていいから、いつまでもいてくれたら良いなって。そこをずっと守っています。

 

【記者】関温泉に新しくオープンしたお店はどんなお店ですか。

 

【相澤】新店では、バルコニーを作ってバーベキューもできるようにしています。そしたら何だか面白いじゃないですか。今までと違う客層も来てくれるかもしれません。

 

【記者】新店は妙高の人が来ても、観光客が来ても、居心地の良い場所になりそうですね。これから更にお忙しくなると思います。新店が落ち着いたら、何かやりたいことはありますか。

 

【相澤】それは無いですね。仕事以外で何かやる余裕というのがありません。でも仕事としてなら色々なことを始めちゃいます。どうせだったらみんなも楽しい、自分も楽しいことをやりたいので。

 

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▲相澤さんが「かなり研究した」と語る、人気メニューの「特製牛筋カレー」

 

 

「今だけ、金だけ、自分だけ」それの正反対のことをやってみる

 

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▲店内の一角では婦人服を販売。「近くに服飾店が無くて不便そうだった」と、地元客向けに取扱を始めました。

 

【記者】相澤さんから妙高市に「こういう仕組みがあれば、もっと妙高は良くなる」と思うことは何かありますか。

 

【相澤】それはあります。除雪機の購入に対して、妙高市で補助してあげたら良いんじゃないかって。

 

【記者】私も外から来た移住者ですが、除雪機があったらと、何度も考えました。

 

【相澤】移住するときって、雪のこともあんまり分からないで来るんだろうけど、それでも除雪機さえあればね。移住者だってそんなに年間で何十人と来るワケでもないから、何とか出してくれたらと思う。除雪機があるっていうなら人は来ますよ、きっと。個人にあげると売られるかもしれないっていうなら、家につけてあげればね。妙高市のものとして。

 

【記者】除雪機は高額ですから一見大盤振る舞いのようですが、それでも人が定住すれば十分返ってくるでしょうね。

 

【相澤】そう。最初は高額かもしれないけど、目先のことしか考えないっていうのが良くない。みんな、『今だけ、金だけ、自分だけ』で仕事をする。妙高市は、それの正反対のことをやってみると良いなと思っています。

 

【記者】相澤さんのお話は、まさにその正反対をやってきたことの結果が表れたようでした。移住にあたっては私も、仕事があるか、何ができるのか、不安だったことを覚えています。でも相澤さんのように「自分が何に、どう貢献するか」を考えてみるのも大事な視点だったことを感じました。

 

 

▼山の家カフェ

〒949-2112

新潟県妙高市関川1528-2

TEL0255-78-7432

営業時間:10時00分-19時00分毎週木曜日定休

お問い合わせ

建設課 まちづくり係

電話:
0255-74-0025
Fax:
0255-73-8206