令和6年2月10日(土)から11日(日)にかけて「冬の暮らし体験ツアー」を開催しました。首都圏や関西圏から3組10名(大人6名、子ども4名)の方が参加され、にぎやかな2日間となりました。
今シーズンは例年に比べて、驚くほど雪が少ない年。「豪雪体験」とまではいきませんでしたが、地元の方や先輩移住者と交流することで、雪のある暮らしを少しはイメージすることができたのではないでしょうか。
2日間の様子をご紹介します。
地域の拠点「古民家カフェ矢代」でオリエンテーション
集合場所は「古民家カフェ矢代」。
地域の方たちが自分たちで手を加え、運営しているカフェです。
まずはこちらで、参加者、主催者含め自己紹介を行い、これから始まるツアーに向けて期待を膨らませます。
今回は子どもや外国籍の方もいましたが、みなさんお互いに声を掛け合いあっという間に和やかな雰囲気になりました。
※妙高市では外国人支援協力員を設置しており、市又は地域との間を仲介(通訳含)をサポートしています。今回のツアーでも通訳として参加していただきました。
スノーシューを履いてメープルサップ採取体験
スノーシューとは「現代版のかんじき」のことで、雪の上を埋まらずに歩くことができる道具です。
オリエンテーションの後はスノーシューを履いて冬の森を探検しつつ、メープルサップ(注1)を採りに行く体験をしました。
今回は2歳から11歳までのお子さんも、子ども用のスノーシューを履いて探検。
約10分ほど歩くと、ついにメープルサップの採取現場に到着。 その場で採れたてのメープルサップを試飲。
「世界一おいしい!」と大好評でした。
(注1) イタヤカエデの樹液。煮詰めるとメープルシロップになる。
地元の方や先輩移住者との交流会
夜は集合場所でもあった「古民家カフェ矢代」にて交流会を行いました。 地域のお母さんたちが作ったおいしいごはんと地酒を堪能しながら、移住や冬の暮らしについて地元の方や先輩移住者へ質問。
雪が降ったときの一日のスケジュールや通勤・通学事情、買い物はどこまで行くのかなど、小さな疑問や不安から雪のある暮らしの楽しみまで、話は尽きません。
また理想の暮らしを手に入れた移住者のお話に、参加者の目は輝いていました。 実際に妙高市で暮らしている方のお話を聞くことで、具体的な生活イメージを膨らませることができたようです。
農家民宿への宿泊
宿泊は市内の農家民宿へ。地元のご夫婦のお宅にホームステイする感覚で、家族のように迎えていただきました。
参加者もリラックスして、いろいろなお話を聞くことができたようです。
「じじと寝る!」と、受入家庭の方になついている子まで。本当の家族になったようでした。
メインイベント「雪かき体験」
2日目は各農家民宿にて手作業での雪かき、機械での雪かきを体験しました。初めて体験する雪かきに「大変だけど、楽しい」と余裕の表情の方も。
地元の方から、例年はこんなもんじゃないというお話や、融雪設備のお話も聞くことができました。
雪かきの合間に、雪中保存の野菜を見せてもらったり、子どもは雪で遊んだりと雪の大変さだけでなく、楽しみや魅力も感じることができたようです。
受入家庭の方からも「近くに来るときはぜひ寄って」と声をかけてもらい、皆さん笑顔で再会を約束しました。
今回のツアーでは「雪の大変さを知る」と共に「妙高市の人たちとのつながりを作ってほしい」という目的も。
ぜひ、このつながりを今後も大事にしていきたいと思います。
参加者の声
「農家民宿で地元の方とたくさんお話できたのが楽しかったです。妙高で暮らすことになったらどんな生活になるのか具体的にイメージすることができました。子育て支援で何があるのか、もっと知りたかったです。」
(30代女性・夫と子どもと参加)
「地域の方々の想いや受け入れへの前向きな想いも伝わってきました。この体験がないと住民の方との関わりの機会もなかなかないと思うので、地区・市の盛り上がりのために続けて頂きたいと思います。また別のイベント等あれば、ぜひお願いします。」
「このツアーはこの地域に人々を呼び込む素晴らしいきっかけだと思います。受入家庭はとても素晴らしいです。たくさんの有益な情報を受け取り、とても素敵な人と新しい体験を楽しみました。この経験により、私たちはさらにここに住みたいと思うようになりました。」
(40代女性・夫と子ども3人と参加)